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にちにち通信 No.3 神代木について

「神代木」とは、数百年~数千年、自然災害や地殻変動により川、湖、湿地、火山灰層などに埋もれていた木材のことです。また「神様のいた時代の木」や「神様に代わった木」とも言われてます。それほど、長い年月をかけてゆっくり熟成された木になります。では、どのように発見されるのか?それは、土地開発や河川改修により偶然掘り起こされることがほとんどです。偶然がなければ、発見する事はないでしょう。認知として、江戸後期に箱根湖から堀出された神代杉が特別な意味をもっていたとされています。その後仙台藩の働きかけで銘木と認知されるきっかけになったとされています。出土エリアは、静岡県(中伊豆)、秋田県、山形県(鳥海山)で産出されるものが多いです。木の種類は、杉、ナラ、ケヤキ、タモ、ニレ、クリ、クス、トチ等。木が成長するまでに40年~200年程かかると言われていますが、そこから地中に埋もれて数千年。長い歴史を経て新たに価値のある材へと生まれ変わり、色が濃くて材がしっかりしているもの程、高価格で取引がされます。神代木を手に取るとどのような背景で巡り会えたのだろうか?どんな思いで眠っていたんだろうか?等と色々とインタビューしたくなりますね。今、ここにいてくれる奇跡に感謝と尊敬しかありません。